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死神の精度 (伊坂 幸太郎著) [book]

5月下旬。
映画の上映まで時間があったので本屋さんで立ち読みしたのが
伊坂 幸太郎氏執筆の「死神の精度」でした。

死神が全編を通じての主人公(?)なのですが収められた短編には毎回、
物語を成立させる人間が登場します。

死神が「死と向かい合う人間を見守る第三者の目」として冷静に分析。
新しい切り口で物語が展開していきますので次が気になってサクサクと読めますよ。

一回では読破出来なかったので駅近くの本屋さんにて
立ち読みで7月中に完読しようと目論みましたが
(本屋さま、出版社さま、著者さまスミマセン;)
志半ばで夏休みに突入してしまいました。
地下鉄に乗らなくなると本屋さんが意外と遠くにいってしまうものだと
初めて知りましたφ(.. )メモシテオコウ

今日、近くの図書館で貸し出し中でしたのでリクエストカード提出しました(○`ε´○)ノオシ!


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偸盗 Akutagawa  Ryunosuke(1892-1927) [book]

7月24日は河童忌...........。


河童の画像が撮れなかったので響きが似ているCopperで(笑

昔むかぁ~し。
或る所に雲居という子供がおったそうな。
或る日のこと家に萬字引(百科事典)の巻物売り(セールスマン)がやってきました。
本好きの両親は雲居のために、その萬字引を購入する事になったそうな。
                       (雲居回顧録よりw)

当時、購入した某百科事典のオマケに芥川龍之介の本、数冊がついてきました。
子供向けの短編「鼻」「蜘蛛の糸」「杜子春」が収められたチョット厚めのハードカバー。
それまで読んでいたクマが相撲をとったりクララが立った!物語とは一味も二味も違う
展開に魅了され芥川龍之介の本を少女雲居は次々と読破していきました。

最近、芥川の「偸盗(チュウトウ)」という作品に触れる機会がありました。
この物語は「地獄変」などと一緒に王朝物として分類され芥川作品の中では
中編といったところ。

この「偸盗」、大人になってから読み返してみると、
驚いた事に内容が子供の頃に受けた感覚と違うんです。
何が違うかというと「やたらと現実的」なんです。

雲居大人モード↓
裏社会、残酷、血縁、愛、嫉妬、熱情、煩悶、試練、近親相姦、罪と罰
映画やTVドラマ、ニュース、はたまた身近なところで起こっている日常性。

雲居子供モード↓
子供の無垢な心には思考回路の限界あり。
子供レベルの情報網だからこそ、当時はクマやクララと違うと線引きしながらも
結局のところ昔話やファンタジーと同じ感覚で受け入れていたようなんですね。
だから全く違う物語に思えたほど(汗
文学はいとおそろしや。

偸盗を読まれた方
もし実写版で映画を撮るとしたらマドンナ役(?)の沙金は誰にしますか?
雲居的キャスト
    →なぜか遠山景織子さん

芥川 龍之介
1927年7月24日、田端の自室で服毒自殺
命日は小説「河童」から取って河童忌と称される。

今すぐ「偸盗」を読まれたい方は青空文庫で読むことが出来ます。
青空文庫
著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、
テキストと XHTML(一部は HTML)形式でそろえています。


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